12時間の陣痛に耐える、諦めかけた
はじめて「出産」というものを経験した。
結論、やばかった(笑)
いろいろびっくりしたことはあるのだけど、一番やばかったのは陣痛の痛さ。
よく「鼻からスイカ」が出るぐらい痛いみたいの聞くじゃん。それも意味わからないなと思っていたけれど、それって産むとき(子供が出てくるとき)が痛いのかと思うじゃん
いやいや、陣痛の方が全然痛かった!(※私の場合)
勉強不足すぎて産むときまで知らなかったのだけど、子供が生まれるには「子宮口が10㎝程度開いていないといけない」「子供が下におりてきていないといけない」という2つの条件が揃う必要があって、わたしはその条件が全然整わなくて、無痛分娩を選択していたにもかかわらず麻酔が入れられなくて、12時間ぐらい陣痛に耐えることに…
もうね、すさまじかった
3分に1回くる、”声を出さないと耐えられない激痛”を12時間耐えるって……拷問かな…
なんかね、10時間超えるとメンタルがやられて急に涙がでてきて「もう諦めたい…産めない…わたしには無理だ。みんなすごいよ本当に…ごめんなさい(?)」っていう気持ちになった。もし拷問だったら10時間超えたらわたしはなんでもしゃべっちゃうなと思った
もちろんもっとスムーズに出産できる人もいる。
それに時間がかかったこともあって、赤ちゃんが出てきたときの感動は間違いなく人生で1番だったから、辛いことばかりではないけれど、それにしても大変だった(笑)
育児は「修行」かもしれない
そんなこんなで出産めちゃめちゃ大変だったけど、それを超える大変な「育児」が始まった。
出産はすんごい痛いけど、長くても2日とか3日。それももちろん大変だけど、育児は長距離の大変さ。
産んだらゴールではなかった。
出産後のぼろっぼろの身体で、ものすごい睡眠不足で、意思疎通のできない宇宙人のような我が子と2人で過ごす。
そりゃ泣くよね(笑)産後のホルモンの影響もあって、最初の1ヶ月は本当によく泣いた。
母は全然強くない。わからないことだらけ、不安なことだらけ、うまくいかないことだらけだもん。強くなんかなれなかった。
この宇宙人をちゃんと愛すことができるのか、それも心配だった。
わたしはすぐに母性が出てきたタイプではないと思う。生まれてきてくれて本当に感動したし、尊いとも思ったけど、最初から「かわいい〜〜〜〜〜!」とはならなかった
突然泣く、うんちを飛ばす、ミルクを吐く。
話しかけてももちろん無反応。笑うこともない。
いつ泣き出すかハラハラして、夜は特に爆弾の隣に寝ているような、そんな気分になったこともある。(今思うと緊張しすぎw)
それに、自分は元々外にでて自由に過ごすことが好きだった。
それが最初の1ヶ月は外に出られず、赤ちゃんのペースに合わせて自分の生活もしないといけない。
とにかくしんどかった
誰かに合わせて生活をするというのがここまでしんどいのかとびっくりした。自分のペースで眠れない、トイレも行けない、もちろんあそびになんて行けない。目を離したら死んでしまうかもしれない。
ああ、大人にならないといけないんだなって思った。
年齢的には30を超えて十分すぎるほど大人なのだけど(笑)精神的に本当に大人にならないといけないタイミングがきたんだなって。
お世話になっている先輩が「育児は修行だよ」って言っていて、産む前は全然ピンとこなかったけれど本当に修行だ。
人生の主人公は誰
いま、わたしの子供は0歳5ヶ月ぐらいになった。
心配していた母性は成長とともにどんどん出てきて、毎日溺愛してる(笑)子供が初めて自ら笑ったときは嬉しくて泣いた。よく泣く母w
わたしは、子供が生まれても「自分の人生の主人公は自分にするぞ」と強く思っていた。子供が安全にのびのび過ごすためのサポートは全力でしたいけれど「自分を犠牲にして尽くす」ということはあまりしたくなかった。
わたし自身が人生を楽しむことが、子供のためにもなると信じているから。
でも、あたりまえだけど今現在自分がやりたいことができる状況ではない。
それでもその気持ちは忘れずに、試行錯誤してわたしと子供どちらもハッピーな状態ができるように、まだまだもがきたいなと思ってる。
ちなみに生後1ヶ月のときよりはましになったけど、いまも全然うまくいかなくて泣いている(笑)子供が泣いて、わたしも負けずに「うわーん」って泣いているときもある。(シュールw)
ちょっと変わったのはそれでもいいやって思ったこと。
私も子供も、夫も、みーんな5ヶ月生なんだ。まだたったの5ヶ月。うまくいかない方があたりまえ。
わたしと子供、わたしと夫、夫と子供、3人、それぞれのバランスをいま少しずつ少しずつ調整しているところ。
「なんて大変なんだ!!」って毎日思ってるけど、いつかこの日々が愛おしくなるのかな。そうなるように今日も全力でもがこうと思う。
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